【原理探求】なぜ?どうやって?乱視用カラコンが常に正しい位置をキープする秘密
乱視用カラコンの処方箋を見ると、「CYL」や「AXIS(軸)」といった見慣れない数字が並んでいますよね。「これが一体何なのか、なぜ必要なのか」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、その謎を解き明かし、あなたのクリアな視界を支える驚きのテクノロジーを、誰にでも分かるように解説します。
そもそも「乱視」とは?バスケットボール vs ラグビーボール
話の前に、乱視について簡単におさらいしましょう。乱視ではない人の角膜が綺麗な「バスケットボール」の形だとすれば、乱視の人の角膜は少し潰れた「ラグビーボール」のような形をしています。この歪みのせいで、光が一点に集まらず、視界がぼやけたり二重に見えたりするのです。より専門的な解説は、日本の眼科専門機関である日本眼科医会の資料もご参照ください。
秘密はレンズの「特別設計」にあり
通常のコンタクトレンズは、どの方向に回転しても見え方は同じです。しかし、乱視用レンズは「特定の方向」を維持しなければ意味がありません。ラグビーボールの歪みを補正するため、レンズ自体にも対応する凹凸があるからです。では、どうやってその位置をキープするのでしょうか?
1. プリズムバラスト設計:重力を味方につける
最も一般的な技術の一つが「プリズムバラスト設計」です。これは、レンズの下の部分を意図的に少しだけ厚く、重く作る設計です。地球の重力によって、重い部分が自然と下に来るため、レンズは常に安定した正しい位置を保ちます。まるで「起き上がり小法師」のような原理ですね。
2. ダブルスラブオフ設計:まばたきの力を利用する
もう一つの賢い方法は、レンズの上下を薄く削る「ダブルスラブオフ設計」です。私たちがまばたきをすると、上下のまぶたがこの薄い部分を通過し、レンズを挟み込むように圧力をかけます。この力によって、レンズは回転することなく中央に固定されるのです。
カラコンのデザインにとっても「軸の安定」は命!
この軸を安定させる技術は、クリアな視界のためだけではありません。もしレンズがクルクル回転してしまったら、せっかくの繊細なグラフィックデザインもズレてしまい、不自然に見えてしまいます。瞳を美しく見せるためにも、軸の安定は絶対に不可欠なのです。
【結論】あなたの瞳を守る、見えないテクノロジー
乱視用カラコンは、単なるレンズではありません。重力やまばたきといった自然の力を利用して、あなたに最高の視界と美しさを届けるためのテクノロジーの結晶です。これであなたも乱視用レンズの専門家。もう迷うことなく、自信を持って自分にぴったりのレンズを選べますね。
仕組みを理解して、私の乱視用カラコンを探しに行く!No. |
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